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木製パネル

四代目ウメオの
​縁側日記

​プレジールのことのみならず、趣味のこと、世の中のことなどを様々に、感じたままに気ままに綴っています。さあ、今日も茶でもすすりながら、他愛もない世間話を…

文責:㈲プレジール 四代目ウメオのこと梅澤剛臣

伝わる気持ち


都内に健常児と自閉症児との混合教育が行われている珍しい学校があります。

先日、その学校で行われた文化祭を訪れる機会に恵まれました。生徒さんたちが授業で学んだ事の成果を披露すべく、陶器、スープやカレー、デザートなどが販売され、絵画の展示やファッションショーなどが行われ、会場となった校内は笑顔で溢れていました。押し付けがましくない、心の底から溢れる「一生懸命」で一杯でした。

一生懸命さは時として熱苦しさに繋がる事が多いかも知れませんが、決してそうではない、優しさに満ち溢れた「一生懸命」をあちらこちらで感じ、こちらまで温かな気持ちに包まれました。

生徒さんによってはお客さんとの応対が難しく、苦手としている子もいたかも知れませんが、友達同士でお互いに助け合い、フォローし合い、どの子も実に誇らしげな接客をしていました。

そこにはそっと見守る先生方やお手伝いのお母さん方の温かな目もありました。みんなで一丸となって素晴らしい発表の場が作り上げられていました。

ふと思わされました。

心からの、素直な「一生懸命」がきちんとお客さんに伝わっているだろうか・・・

ビジネスライクにその振りをしたり、押し付けたり、そんな風に映っていないだろうか。

素直な、心からの「気持ち」は品物を通じて相手に必ず伝わります。

1個作ればいくら貰える。

1時間で○個作らないと利益が出ない。

経営を成り立たせる上でそう言った考えが必要なのは当然ですが、実際に品物を買い、使うお客さんに温かな気持ちまでもが伝わるようなモノづくりをしなければならない事に改めて気付かされました。ただただ流れ作業的に、義務的なモノづくりをして出来上がった製品はきっと直ぐさま廃れます。飽きられます。

丁寧なモノづくり。

温かなモノづくり。

優しいモノづくり。

文化祭は、これからも引き続き、そんな「一生懸命」な手仕事で商品の供給を続けて行くぞ、と言う気持ちを新たにする事が出来た有難い機会となりました。

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