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木製パネル

四代目ウメオの
​縁側日記

​プレジールのことのみならず、趣味のこと、世の中のことなどを様々に、感じたままに気ままに綴っています。さあ、今日も茶でもすすりながら、他愛もない世間話を…

文責:㈲プレジール 四代目ウメオのこと梅澤剛臣

写真を見つけました。

「合切袋(がっさいぶくろ)」。

弊社のオリジナル商品「ミナレス」は、この合切袋を独自のアイデアでアレンジした商品となるのですが、

そもそも「合切袋」は、現代では、男性が使う巾着タイプの和装小物として知られています。皆さんも、お祭りや花火大会などで和装の男性が手に提げている「合切袋」を目にした事があるのではないでしょうか?

現代では主に和装の男性が使う袋物と位置付けられていますが、実は、今から100年ほど前、明治時代には女性の間で大流行し、男性のみならず女性も使う袋物でした。どうして女性の間で大流行したのかは定かではありませんが、文明開化と共に男性は洋装化が急速に進み、洋装に革鞄を合わせるスタイルが定番化します。しかし、女性の洋装化はそれほど急速には進まず、着物を着る事の方が圧倒的に多かったようで、着物姿には革鞄が似合わない、ならば巾着タイプの合切袋を…と言う事になったのでは?と推察しています。

「合切袋は明治時代には女性の間で大流行した袋物なんですよ!」とお話すると、「本当ですか?!」と驚かれる事も多く、実際に女性が提げている写真などが無いだろうか…とずっと探していました。


先日、東京・両国にある「江戸東京博物館」で行われていた企画展「大東京の華―都市を彩るモダン文化」の展示物の中でこのような写真を見つけました。※写真撮影が可能な展示物となります。


大正時代の高級婦人向け雑誌「婦人グラフ」の「今秋の流行は」と言う記事で紹介されていたスタイリングとなるのですが、着物姿の女性がこのように合切袋を提げています。記事の中では合切袋に関しては一切触れられていないようなのですが、しぼられた袋物の中央部から紐が伸びているので、間違い無く合切袋だと思われます。

ようやく「証拠写真」が見つかりました。100年の間に女性の間で大流行した袋物が男性用和装小物へと変化して行ったと言う事実も、改めて考えてみると面白いものです。

日本発祥の袋物「合切袋」。

(手前味噌になりますが、更にそれをアレンジした「ミナレス」も。)

とても使いやすい袋物です。何かの折、是非、一度使ってみてください。

ミナレスであれば、和洋装問わずお使い頂けますよ!


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